イニエスタ復帰で本領発揮。神戸の豪華な「点」が「線」になってきた (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 山添敏央●写真 phoot by Yamazoe Toshio

「自分はこのチームに来て連勝はした。でも、3連勝はない。勝ち続けることで上位を目指し、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権を狙おう」

 イニエスタは、監督が入れ替わって、どん底のような不調を経験しても、勝利をあきらめていなかった。負けることに慣れていない。常勝精神だ。

 ビジャ、フェルマーレン、ポドルスキも同じスピリットを持っている。また、日本代表として勝利を求められた酒井、山口にもそれに近いものがある。その勝利者たちの「点」が、「線」に結びつきつつある。

「(今年の夏にドイツのクラブから神戸に)入った時は、静かだなという印象だった。(指示を)喋れば済むことを、代わりに(自分のほうから)10メートルダッシュしていた。(今は)声をかけることで、お互い関わり続け、集中力も保てている」(神戸・酒井)

 川崎に勝利し、イニエスタにとっては日本に来て初の3連勝。個人戦術が軸になっているが、勝利の形は身についてきた。次節サンフレッチェ広島戦は当然、4連勝を狙う。

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