横浜F・マリノスは、いまの魅力を失うことなく「本物」になれるか (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 昨季は、総得点56(リーグ2位)、総失点56(リーグワースト3位)という出入りの激しい成績で12位に終わったチームが、それでも今季、スタイルを変えることなく、その質を高めることで、ここまで3位につけているのである。喜田が続ける。

「ホームだし、負けたのは相当悔しい。でも、(まだ足りないところはあるが)ここまで積み上げてきたのも自分たち。ここで崩れるのではなく、"本物"になるためのパワーを持って、次に臨みたい」

 背番号10を背負っていたMF天野純が、ベルギーのロケレンへ移籍。また、J1得点ランクトップだったFWエジカル・ジュニオが、左足骨折で長期離脱。重要な戦力を失ったことは、かなりの痛手ではある。

 だが、目指すサッカーの練度は、予想以上のペースで上がっている。まだ十分に上積みの可能性はありそうだ。

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