2019.07.29

プレミア王者に善戦。デ・ブライネも
横浜FMの戦いぶりを称賛

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

「とても要求の多い、厳しい試合だった。両チーム共に、見事なパフォーマンスを披露したね。我々にとって、すばらしいテストになった。パーフェクトな相手だったよ。彼ら(横浜F・マリノス)は驚くほどのクオリティとスタイルを備え、後方からビルドアップして、リスクを負う。とてもスピーディで技術もあり、本当に手を焼いたよ」

似たプレースタイルをぶつけ、横浜FMはマンチェスター・シティと渡り合った 横浜FMとのフレンドリーマッチのあと、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督はそう話した。現在48歳の指揮官は会見のあとに、自ら進んで通訳に握手を求めるほどのナイスガイだが、この発言はリップサービスではないだろう。表情や語り口からも見て取れたし、なにより客観的に言って、試合内容がその言葉のとおりだった。

 プレミアリーグを2連覇しているシティを本拠地に迎えたこの一戦で、横浜FMは見事な戦いを見せた。結果こそ、1-3の敗北ではあるものの、世界トップレベルの相手を向こうに回して、堂々と渡り合ったと言える。

 マンチェスター・シティと横浜FMは、同じシティ・フットボール・グループ(CFG)の姉妹クラブだ。CFGはグループ内の各クラブに、同じようなプレースタイルを根付かせようとしていると言われ、この両チームも哲学を共有。最終ラインから攻撃を組み立て、リスクを負って相手ゴールを目指す。

 グアルディオラ監督は試合前日の記者会見で、「横浜FMのビデオを何試合か見たが、おそらくこのプレシーズンでもっとも良い相手になる。攻撃的なメンタリティ、バックラインからの構築、優れた組織力。明日の試合は間違いなく面白いものとなる」と話している。

 6万5052人の大観衆が見守るなか、日産スタジアムのピッチでは、まさにそんな試合が展開された。どちらもマイボールを大事にし、相手が高い位置からプレスをかけてきても、できるだけショートパスをつないで打開しようとする。