2019.04.15

久保建英が健太流守備で劇的進化。
バルサ復帰へXデーは近づいている

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 久保は2011年、10歳でバルサの下部組織に入団した。しかし14歳のとき、国際サッカー連盟(FIFA)の裁定によって、バルサでのプレーを続けられなくなった(2014年4月、FIFAはバルサが未成年選手の海外移籍禁止の条項に違反したとし、獲得した10名を18歳まで公式戦出場禁止とする裁定を下した。久保はEU外選手であり、「両親がサッカー以外の理由で移住」という特約にも当たらなかった)。その結果、15歳で帰国を余儀なくされ、FC東京に入団した。

 つまり、今年の夏は当時から「復帰」のタイミングだった。なにも降って湧いた話ではない。久保は誕生日を迎える6月で、国際的移籍が可能になる18歳になるのだ。

 そこからは交渉となる。

 スペインのバルセロナ系スポーツ紙、エル・ムンド・デポルティボは今年2月、すでに「(バルサ復帰)初期段階の合意」という言い回しで伝えている。もっとも、これはバルサが久保のプレーを欠かさずスカウティングし、久保が期待に応えるようなプレーを見せ、「復帰のタイミングが近づいた」という可能性を語ったに過ぎない。ひとつだけ言えるのは、バルサが久保の復帰に前向きということだ。

 エル・ムンド・デポルティボの記者が書いた久保についての記事は、とにかく賛辞を極めており、復帰への祈りさえうかがえた。

「タケ(久保)はプレー判断がよく、両足を使える。サイドで相手の守備バランスを崩せるし、嗅覚も失っていない。論理的に賢い選手だが、直感にも優れる。レアル・マドリードが獲得に興味を示しているようだが、タケはバルサのことしか考えていない。生粋のクレ(バルサファン)だ!」