2019.03.12

久保建英にしかない能力を
引き出せていない、FC東京がもったいない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 今再び、久保建英への注目度が高まっている。

 10歳にして海を渡り、バルセロナの育成組織でプレーしていた久保は、日本でのバルサ人気も相まって、「和製メッシ」や「天才少年」の肩書とともに、以前から大きな注目を集める存在だった。18歳未満の海外移籍を禁ずるルールに抵触したことから、4年前にFC東京へ移ったときも、大きなニュースとして取り上げられた。

 しかし、いかに久保がバルサのカンテラ育ちと言っても、高校生がトップチームでの出場機会を得ることは簡単ではなかった。

 ユースチームの大会や、FC東京U-23で出場するJ3では、非凡な才能を発揮するものの、J1ではそもそも出場試合が少ないうえに、そのほとんどが途中出場。昨季途中には横浜F・マリノスへ期限付き移籍し、J1初ゴールを記録したものの、昨季のリーグ戦出場試合数はわずかに9。そのうち、先発出場は2試合だけだった。

 もちろん、久保はまだ17歳である。それを考えれば、J1で試合に出ていること自体、本来なら称えられるべきことなのだろうが、日本に戻ってきた当時を思うと、”久保フィーバー”は明らかに鎮静化していた(久保自身は、それを喜んでいたかもしれないが)。

J1の舞台で存在感を示している久保建英