収穫あり内容も悪くないが...今季初勝利で見えたレッズが抱える問題

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ初戦で、ブリーラム(タイ)を3-0で下し、幸先のいいスタートを切った。

 守備を固める相手を攻めあぐみ、苦しみながらもセットプレーから先制。その後は、相手が攻撃に転じてきたことでピンチもあったが、無失点でしのぐと、逆に2ゴールを加えての3-0である。3度目のアジア制覇を狙うチームらしい、貫禄の勝利と表現していいだろう。

ACLのグループリーグ初戦を快勝した浦和レッズACLのグループリーグ初戦を快勝した浦和レッズ 何より、浦和にとって、ひとつ勝ったことの意味は大きい。

 今季の浦和は、J1第2節を終えた時点で、FUJI XEROX SUPER CUPも含め、2敗1分けと未勝利。1勝もできていないばかりか、1点も取れていなかった。

 それだけに、このACL初戦でも同じような試合が続けば、選手たちが自信を失い、負の連鎖にはまりかねなかった。勝てていないときというのは、試合内容うんぬんよりも、勝利こそが最高の良薬であることは間違いない。

 J1も含め、今季初出場となったDF森脇良太が語る。

「(未勝利だった)この3試合、みんなが球際(の戦い)のところを課題として口にしていた。なので、まず球際で強くいくことと、攻守の切り替えを速くすることを意識してやった。それが、この結果につながったと思う」

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