躍進の札幌、ペトロヴィッチ監督の指導法。褒めるミスと叱るミスがある (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi photo by Getty Images

 そこまで話してもらったところで、浦和レッズの槙野智章が「ミシャ!」と恩師に抱きついてきたので会話は終わった。その後には都倉が昨季までの指揮官に挨拶に来て、にこやかに談笑。ペトロヴィッチ監督がどんな風に教え子を指導し、いかに愛されているのかが垣間見えた。

 コンサドーレには引き続き、チャナティップやジェイ、小野伸二ら、独創的なプレーで観衆を魅了する選手が揃い、岩崎や檀崎といった楽しみな若手アタッカーも入団。"北海道のシニシャ・ミハイロヴィッチ"と呼びたい福森晃斗の左足のキックや、背番号10をまとうリベロ兼バンディエラ宮澤裕樹の気品漂う振る舞いも必見だ。

 彼らはきっと、ミシャのもとでさらに成長するのだろう。その先に、アジアの舞台が待っていると期待したい。

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