玉田圭司が語る移籍の経緯。監督の誘いに「最初はピンとこなかった」 (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文・撮影 text & photo by Igawa Yoichi

──決め手はどんなものだったのでしょうか。

「テグさんはコミュニケーションを密に取る人で、(選手との)距離がすごく近い。自分が歳を重ねてベテランになった今、こういう監督とやれるのは、すごく幸せなのかなと思いました」

──今日(1月29日)のベガルタ仙台との練習試合では、トップ下、セカンドストライカーのような役割だったように見えました。

「トップ下だったり、トップだったり、そのあたりは自分で模索しながらやっています」

──手倉森監督から求められていることはどういったものでしょうか?

「まだ具体的に『こういうことをしてくれ』とは言われていないですね。でもやっぱり、攻撃に関しては自分が中心になりたいと思っているので、いろんなアイデアを見せていきたいです」

──今日の試合でも、下がってゲームメイクしたりしていましたね。そこは自分の判断ですか?

「そうですね。たくさんボールを触りながらプレーするのが自分の特徴ではありますけど、得点に絡みたいのも正直なところ。ただ、今はまだフィジカルコンディションを上げる時期で、攻撃の練習はほとんどできていないので、これからそこのトレーニングをしていけば向上していくと思います」

──手倉森監督のサッカーはどんなものですか?

「すごくシンプル。ある程度のコンセプトはありますけど、これをやれとか、やっちゃだめとか、そういうのはないです。それは今の時期だからかもしれないですけど、選手に任せてくれているような気がしますね。選手の特徴を見極めているところかもしれませんが」

──玉田選手は現在38歳。シーズンを終えて、そこからまたフィジカルを上げて、というサイクルは毎年のこととは思いますが、身体的な厳しさのようなものは感じますか?

「いや、特にないですよ」

──若い頃とまったく変わらない?

「多少、体には気を使っていますけど、自分の感覚は変わっていないですね。でも、監督やコーチたちがベテランを考慮してくれるんですよ。ペース走が何度かあったんだけど、『ベテランはやらなくていい。お前らの苦しんでいる姿を見たくない』とか言ってくれて(笑)。もちろん冗談ですけど、すごく気持ちよくやれています」

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