2019.02.11

玉田圭司が分析した日本代表。
三銃士より「大迫勇也の存在が大きい」

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi

玉田圭司インタビュー前編

 昨年末、玉田圭司が名古屋グランパスからV・ファーレン長崎への移籍が決まった。今年で39歳を迎える快足FWが、1年でのJ1復帰を目指す長崎で新たな挑戦を始める。

 Jリーグで活躍を続ける玉田は、2004年から2010年にわたって日本代表でも活躍(国際Aマッチ72試合に出場し16得点)。とくに2004年のアジアカップ、準決勝のバーレーン戦で劇的な決勝ゴールを決めたシーンを覚えているファンも多いだろう。

 そんな玉田は、現在の日本代表、アジアのサッカーをどう見ているのか。1月末に長崎の沖縄キャンプで直撃した。

沖縄キャンプで練習試合に出場した玉田──現在(このインタビューは1月29日に実施)、日本代表はアジアカップを戦っていて、準決勝は難敵のイランに3-0で勝ちました。それまではずっと接戦でしたが、玉田選手が活躍して優勝に貢献した2004年大会の戦いと比べていかがですか?

「似ているんじゃないですかね。あの時も楽に勝った試合はほとんどなかった。その意味では、通じるところはありますよね。今大会はすべてを観ているわけではないですが、イラン戦はよかったと思います」

──戦前の大方の予想では、「アジア最強」と謳われるイランに苦しむだろうと言われていましたが。

「あの大迫(勇也/ブレーメン)の1点目で、イランは(集中が)切れてしまったんだと思います。日本が失点してもおかしくない場面はあったけど、それを耐えたのはすばらしい。『アジア最強』と言われていたイランから挙げた勝利により、選手たちはとても大きな自信を得たでしょうね」

──でもそれ以前は、接戦に次ぐ接戦を制してきました。2004年大会もそうでしたけど、そんなギリギリの戦いの経験とはどんなものだったんでしょうか?

「オレはあの時、代表に入ったばかりで、チーム最年少だったんじゃないかな。だからチーム全体のことなんて全然考えられなくて、自分のことで精一杯だった。最初のほうは自分のプレーに関係なく、チームが勝っていった感じでしたね。それで最後に、準決勝と決勝で得点できた。一番いいところでね(笑)。振り返ればいろいろ思うところもありますけど、当時はチームの状態を考える余裕なんてまったくなかったですね」