2018.12.03

神戸入りするビジャの実像。
炭鉱の町で育った仲間思いのストライカー

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by KYODO

 元スペイン代表FWダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティ)のヴィッセル神戸入団が発表され、大きなニュースになった。37歳になったビジャは、どんな選手なのだろうか?

ヴィッセル神戸入団を発表、チームから誕生日のケーキをプレゼントされたダビド・ビジャ ビジャはこれまでスポルティング・ヒホン、サラゴサ、バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、メルボルン・シティ、ニューヨーク・シティに所属し、ゴールの山を築いてきた。マークを外すのがうまく、ボールを叩くインパクトに優れ、PKはほとんど外したことがないほど沈着冷静。プロデビュー以来、コンスタントにシーズン20得点以上を記録してきた。

 サーラ賞(スペイン人得点王に贈られる賞)は最多の4回受賞を誇る。国内リーグ184得点は、現役選手としてはリオネル・メッシ(バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)に次ぐ記録だ。スペイン代表としても、ラウール・ゴンサレスの44得点を抜き、2014年ブラジルW杯オーストラリア戦で59得点目を挙げ、歴代最多得点記録を持つ。

 ひと言でいえば、生粋のゴールゲッターである。しかし特筆すべきは、ゴールを叩き出すことでチームにタイトルをもたらしてきた点だろう。

 ラ・リーガ(スペイン国内リーグ)優勝3回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝3回。チャンピオンズリーグ、クラブW杯でも頂点に立っている。さらに代表では、2008年ユーロ、2010年南アフリカW杯で優勝の栄光に浴した。個人記録以上に、チームタイトルが目立つのだ。

 チームを勝たせるストライカー。それがビジャの実像である。