「自分たちの形」を確立したFC東京。
首位・広島の背中が見えてきた (2ページ目)
そして奪ったボールを、FWディエゴ・オリヴェイラを中心としたカウンターへとつなげた。
とりわけ目を引いたのは、ボールを奪ったあと、ディエゴ・オリヴェイラにボールをつなぐまでの流れである。
横浜FMのように短い距離のパスをつないでくるチームは、必然的に選手間の距離が近くなる。FC東京がボールを奪っても、すぐに人数をかけて奪い返しにくるため、もしもそこで奪い返されれば、大きなピンチになりかねない。
ところが、FC東京は「(誰かが)ボールを奪ったときに、(周りの選手が)しっかりポジションを取ってサポートしてあげることができた」(東)。
ボールを奪った瞬間、パスをつないで相手のプレスをかいくぐり、密集状態からオープンスペースへとボールを運ぶ。これができたからこそ、FC東京は面白いようにカウンターが決まったのである。
もちろん、FC東京のカウンターにおいては、ディエゴ・オリヴェイラに依(よ)る部分が大きいことは否定できない。得点ランキング2位につけるブラジル人ストライカーの、際立つキープ力や突破力があればこそ、だ。
チームの得点源として活躍するディエゴ・オリヴェイラ
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