2018.05.01

サガン鳥栖、泥沼6連敗。
「走るチーム」が走らなかったら、こうなる

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、浦和レッズ、ガンバ大阪、そして名古屋グランパスと、優勝経験のある「オリジナル10」のクラブが苦戦を余儀なくされているのは、今季のJ1序盤戦のサプライズだろう。

前線の田川亨介も攻撃の形が作れずに苦しんだ そんな名門たちに隠れるように(?)、サガン鳥栖も苦悩の戦いが続いている。第10節終了時点、わずかに2勝のみで16位と低迷。2012年にJ1に昇格して以降、目立った成績こそ残せていないが、鳥栖は粘り強い戦いでJ1に踏みとどまってきた。昨季は2年目のマッシモ・フィッカデンティ監督のもとで8位とまずまずの結果を残しており、今季はさらなる上位進出を目論んでいたはずだ。

 今季の鳥栖は開幕からヴィッセル神戸、V・ファーレン長崎と2試合連続で引き分けたものの、第3節に横浜FMを下して初勝利を挙げた。続く鹿島戦には敗れたが、第5節には名古屋を撃破。開幕5試合で2勝2分1敗と、まずまずのスタートを切っていた。

 ところが第6節にセレッソ大阪に敗れると、そこから5連敗。坂道を転げ落ちるように順位を落としていった。

 そして迎えた第11節のG大阪戦。同じく低迷するチームとの一戦は、好転のきっかけを掴むチャンスであったはずだ。しかし、0−3となすすべなく敗れ、ついに6連敗。G大阪にかわされて、下にいるのは名古屋だけという状況に陥っている。

 この日の鳥栖は3バックを敷いたが、前半から押し込まれる展開が続き、5バックのような布陣でG大阪の攻撃に粘り強く対応。その分、前の人数が足りず攻撃に迫力を欠いたものの、スコアレレスで前半を折り返せたのは、アウェーであることを踏まえても悪くはなかった。

 後半に入るとウイングバックの攻撃参加も増え、サイドからいい形が生み出されるようになる。もっともここで決めきれないでいると、68分、左サイドでボールを奪い切れずに絶好のパスを通され、MF倉田秋に鮮やかな左足ミドルを叩き込まれてしまった。