2018.01.12

アントラーズ復帰の内田篤人が言う
「日本に戻るのは俺が最初」の意味

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Takashi Aoyama/Getty Images

 1月9日、鹿島アントラーズの新シーズンがスタートした。同時に、内田篤人の新たな一歩も始まった。ドイツでの7年半の生活を終えて日本へ。ウニオン・ベルリンからの発表では「ホームへ戻る」と表現されていたが、文字通り古巣への帰還である。だが、それは単なる復帰劇ではない。新たな勝負の始まりだという決意と覚悟を固めての再スタートだ。

7年半ぶりに鹿島アントラーズに復帰した内田篤人

 その日、内田は練習場に、同期入団の遠藤康、そして尊敬してやまない小笠原満男と軽く談笑しながら現れた。練習が始まると、ストレッチや体幹トレーニング、ジョギングなどフィジカルコンディションを整えるメニューを黙々とこなしていく。出場した試合数が少なく筋力がまだついていないためか、圧倒的に他の選手よりも細いのが少し気になるが、真剣な表情でベーシックなメニューと向き合っていた。

 2010年以降、多くの日本人選手が、ドイツをはじめ欧州各地に散らばって戦いの場を求めた。その中でもトップクラスの実績を誇る内田が日本に戻るということの意味は、そんな練習風景にも垣間見ることができた。練習がいったん始まれば、練習に集中する。そこには会話も笑顔も必要ない、ということだ。