名波監督が明かす「ジュビロ磐田が
13位から6位に躍進した舞台裏」 (4ページ目)
――昨季を振り返ると、リーグ戦では一昨季の(年間)13位から一気に躍進して6位。その成績について、率直な感想を聞かせてください。
「正直、出来すぎ。シーズン16勝(昨季は8勝)ですからね。(第14節~19節の)6連勝がその象徴ではあるんですが、(飛躍した)その要因としては連勝する前の2試合、(第11節の)川崎フロンターレ戦、(第12節の)柏レイソル戦と連敗を喫した。実はあそこが、チームにとっては大きかった。
2016年シーズンのことを言えば、うちはまったくボールがつなげなかったわけですよ。それで、昨季はボールを奪う位置をより高く設定して、そこに(新たに)俊輔が加わった。そうした状況の中で、連敗した2試合ではスコアこそ0-2だったんですけど、しっかりと守れるというところを見せながら、攻撃にもいろいろなアクセントを散りばめて、フィニッシュまでいくことができていた。
スコアだけ見れば、完敗のように見えますけど、失点は本当にちょっとしたミスによるもので、内容は決して悪いものではなかったんです。あの2試合で、『俺たちはやれる』という手応えを選手たちも感じていた。その後、(第13節の)広島戦も引き分けてしまったんですけど、(第14節の)ガンバ大阪戦で3-0と勝利して、完全に自信を得た。そこで勢いに乗って6連勝を飾って、それが昨季の好成績につながった。
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