ガンバ好調の要因。今野泰幸は「CBの2人がマジですごい」と言った (3ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 牛島寿人●撮影 photo Ushijima Hisato

 彼ら以外にも、藤本淳吾や泉澤仁が控え、若手にもU-20W杯で活躍した市丸瑞希らがいる。ガンバの中盤はかなり層が厚い。今野が危機感を抱くのも当然だろう。

今季は2列目でプレーしている今野泰幸今季は2列目でプレーしている今野泰幸 それでも今野は、今季からインサイドハーフというポジションを与えられたことが、大いに刺激になっているという。

「自分が今季、まさかインサイドハーフをやるとは思っていなかった。自分の中では、自分は守備の人で、バランサーとしての役割が持ち味、守備で貢献するタイプ。でも監督(長谷川健太)から、開幕前にインサイドハーフという特殊なポジションを任され、味方がクロスを上げる際にはボックス内に入っていくことを要求された。それらは、自分の中にはまったくなかったこと(プレーやスタイル)なので、すごく新鮮だし、新しい発見だった」

 インサイドハーフというポジションで新境地を開き、選手としてさらにワンランクアップした今野も、今年34歳になった。今季のキレのある動きを見ていると、引退はまだまだ先の話と思うが、最近は代表で海外に行って、試合を終えて日本に戻ってくると、「刺激を得る、というよりも、疲れて戻ってくることが多くなった」と苦笑する。

 引退については、考えたことがあるのだろうか。

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