3連敗で「非常ベルが鳴る」浦和レッズ。
プレー回路がガタつき始めた (4ページ目)
そう締めくくったペトロビッチ体制は、6年目を迎えている。
プレーモデルは確立されて久しいが、それを運用する選手たちは顔ぶれもさほど変わらない。3-4-2-1を基本布陣に、攻撃ではボランチのどちらかが最終ラインに入り、サイドに人をかけ、押し出す。システムが独特なことが、戦力が入れ替わりづらい理由だろう。今シーズン補強した選手で、鳥栖戦の先発はラファエル・シルバのみ(鳥栖は5人が新加入選手)。戦い方は研究されるし、停滞は避けられない。
ペトロビッチ体制は限界なのか?
そうと決めつけるのは暴論だろう。システムの細部の齟齬(そご)はどのクラブでも起きる。システムをいじるよりも、中にいる人の位置を変える、それぞれの立ち位置や準備の部分を徹底する、そうした微調整が小さなミスを減らす。長いシーズンを戦う上で必要なのは、メンテナンスだ。シーズン後には改革があったとしても不思議はないが――。
「自分たちでしか(この状況は)変えられない」
主将である阿部勇樹は下を見ずに語って、ミックスゾーンを後にした。
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