3連敗で「非常ベルが鳴る」浦和レッズ。
プレー回路がガタつき始めた

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Masashi Hara -JL/Getty Images for DAZN

 Jリーグ第16節、サガン鳥栖の本拠地に乗り込んだ浦和レッズは、2-1とあえなく敗れている。これでリーグ戦3連敗。順位は9位に転落した。

サガン鳥栖に2-1で敗れ、天をあおぐ李忠成(浦和レッズ)サガン鳥栖に2-1で敗れ、天をあおぐ李忠成(浦和レッズ)「ヨーロッパだったら、浦和のようなビッグクラブが3連敗した場合、『監督交代』に関しての質問がある。皆さんは遠慮されているのだろう。浦和はサポーターも多く、期待されているだけに、結果に関しての責任は全て私にある」

 試合後の記者会見で、浦和の指揮官ミハイロ・ペトロビッチは自嘲気味に語った。

 もっとも、解任の気配は立ち上っていない。その理由は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で準々決勝に進出していることがあるだろう。また、年間勝ち点1位だった昨シーズンも、6月はリーグ戦3連敗を経験。ACLの消耗が国内リーグに出ている、という点では情状酌量の余地がある。

「コンディションの問題があった」

 ペトロビッチ監督も過去の試合、しばしばマネジメントの難しさを口にしてきた。

 しかし、それにしても今シーズンの浦和は安定感を欠いている。6-1、7-0という大勝した試合がある一方、3-3という大味な試合を演じ、完封した試合は16試合中たった2試合。優勝争いを考えると、緊急事態に近い。

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