福田正博も期待。「U-20W杯を戦う代表は、新・黄金世代になれる」 (3ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 また、SBの初瀬亮(G大阪)にも期待している。両足で高い精度のキックを蹴ることができ、今シーズンからトップチームでの出場機会を増やしている選手だ。タレントが不足している日本サッカー界のSBにあって、久しぶりに突出した才能に恵まれた初瀬には、この大会を飛躍の契機にしてもらいたい。

 中盤では、今季Jリーグで最も勢いに乗っている堂安律(G大阪)に注目している。話題性では久保に先をいかれているが、チームの攻撃の要は紛れもなく堂安だ。

 彼の最大の特長はボディバランスにある。一般的に、人は必ず左右どちらかに偏った姿勢を取るため、筋力は左右均等に発達していない。だが、堂安はプレー時の姿勢が美しく、バランスよく筋肉がついている。172cmの身長でも体に厚みがあり、体の大きな選手との接触プレーでも簡単に倒れない。Jリーグで3試合連続ゴールを決めた勢いを、世界の舞台でも継続して発揮してほしい。

 他にも、ドリブルが得意な三好康児(川崎)、タテへの突破力のある遠藤渓(横浜FM)、FWには体を張ったポストプレーができる小川航基(磐田)やスピードが武器の岩崎悠人(京都)など、今後の日本代表を背負っていくだろう人材は多いが、あえてこのチームの不安要素を挙げるなら、左利きの選手が多いことだ。

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