本田圭佑まで噂に出たサガン鳥栖の大補強。
新戦力はクラブを変えるか (2ページ目)
水野は今シーズン、新たに入団した選手である。イビチャ・オシム時代の日本代表で、キッカーとしての力量はJリーグでも屈指。ルヴァンカップで存在感を示し、リーグ戦メンバーに入ってきた。
実はこの日、鳥栖のスタメン11人のうち、6人が新入団選手だった。絶対的エースとして君臨してきた豊田陽平を胸のケガ、守りの要である谷口博之を膝の故障で欠いた状況でも、ドローに持ち込んでいる。この戦果は大きい。
"新たな血"がどのように脈打つか? 鳥栖はそれ次第で、波乱を起こせるはずだ。
――今シーズン、タイトルの可能性は?
開幕前に訊ねたとき、豊田はその展望を語っていた。
「補強で加わった選手たちが、どこまで戦力になってくるか。マッシモ(・フィッカデンティ監督)が1年やったベースはあるので、そこに入ってきた選手がやり方を理解し、フィットして上積みになったら面白い」
このシーズンオフ、チームはスケールアップを目指し、大型補強を敢行している。大手ゲームアプリ会社「Cygames」がスポンサーについたことで、かつてない資金を投入。日本代表の本田圭佑や森重真人に接触したことまで報じられている。林彰洋、キム・ミヌという昨季までの主力は抜けたが、GK権田修一、DF小林祐三、MF小野裕二、原川力、小川佳純、水野、FWビクトル・イバルボ、趙東建、田川亨介らと新たに契約した。
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