前園真聖もハマった5人制サッカー「アマ選手でも世界を獲れる!」 (3ページ目)

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro  村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

5人制サッカーの魅力を語ってくれた前園真聖氏5人制サッカーの魅力を語ってくれた前園真聖氏 白熱した試合が多かった今回のF5WC日本大会を、前園氏はこう振り返る。

「決勝戦は両チームとも勝利にかける執念がみなぎっていて素晴らしかった。ルールなので仕方ないですが、個人的には延長戦での決着が見たかったですね。日本では3回目の開催になりましたが、元プロ選手たちが勝てるとは限らないほどレベルが高まっています」

 向上しているのはレベルだけではない。知名度も年々上昇し、国内予選の参加チーム数は、昨年から一気に約100チームも増加した。優勝した「DEL MIGLIORE CLOUD群馬」は、過去にフットサルで勝利したことのある「TamaChan」が前回大会を制したことを知り、この大会への参加を決めた。

 「今回は元Jリーガーや元Fリーガーといった元プロ選手、社会人リーグで活躍するチーム、現役高校生など、さまざまなバックグラウンドを持った選手たちが参加してくれて、本気で世界を目指してガチガチな戦いをしてくれた。フットサルやサッカーを楽しむ人が増えることも大切ですが、本気で世界を目指して真剣勝負で熱くなる。そうした戦いができる場がこの大会の最大の魅力ですし、そうした試合を選手たちが見せてくれることで、大会の価値や知名度を高めてくれていると感じています」(前園氏)

 昨年の日本代表TamaChanは、予選リーグでアメリカと引き分け、トルコとインドを破って決勝トーナメントに進むと、南アフリカ、イングランド、アイルランドを下して決勝戦に進出。惜しくもコロンビアに敗れたものの、活躍が認められたメンバーのひとりはタイのチームからオファーを受け、もうひとりはオーストラリアリーグに進むキッカケを手にした。前園氏は今年のF5WCに向け、日本代表となった「DEL MIGLIORE CLOUD群馬」への期待をこう話す。

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