レアルも驚いた鹿島・昌子源は今季、
日本代表のレギュラーになれるか (3ページ目)
特に、入団当時レギュラーだった岩政のプレーからは多くのことを学び、もともと持っていたスピードや足もとの技術に加え、パワーや空中戦の強さといった部分が年々レベルアップ。少し時間はかかったかもしれないが、今や鹿島の最終ラインを統率する不動のセンターバックというだけにとどまらず、Jリーグを代表するセンターバックとしての地位を築くまでに至った。
2016年のパフォーマンスは、とりわけ目を見張るものがあったが、それはJリーグ公認データ『Stats Stadium』の数字からも見て取れる。
例えば、ボール奪取力では「20」(偏差値83.6)を記録したレオ・シルバ(アルビレックス新潟→鹿島)に次ぐ、リーグ2番目の「19」(偏差値80.4)をマーク。さらに守備力(相手パス、ドリブル、クロスを奪って自チームの攻撃につなげた際にカウントするポイントの偏差値)では「20」(偏差値97.7)を記録。2位の渡部博文(ベガルタ仙台)を抑え、堂々とリーグトップの数値を残している。
もちろん、数字では見えない部分、ラインコントロールやポジショニングなども申し分ないレベルにあった。時にファン・ソッコ、時に植田直通と、センターバックを組むパートナーが変わっても、昌子という軸がブレなかったからこそ、鹿島のディフェンスが混乱することはなかった。
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