清水ジュニアユースの「3冠達成」。強さの秘訣は日常のあれやこれ? (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by (C)S-PULSE

 食事に関しても、昨年まで週1回、クラブで食事を摂っていたのを2回に増やした。そして、そのメニューを父兄に送るようにしたとも齋藤トレーナーは語る。

「練習直後の30分以内に栄養を摂るのが一番成長できる時間なので、できるだけ早く食事を摂らせて、栄養摂取と成長促進に取り組んできました。遠征だと(一緒にいるのが)1日~2日程度なので、そのときは結構がんばって食べるんですよ。ただ、『意外と食べてるじゃん』と思っていた選手が、定期的に週2回の食事を見るようになると、だんだんボロが出始めて、『実はあまり食べられなかったんだ』というのがわかってきます。また、食べる量が少ない選手もチームメイトと食事を摂ることで、『俺だけ食えないのはまずい』と気づきます。そういったところは、どんどんいい方向へ向かっていると思います」

 質・量ともに豊富な食事を摂ったことの成果は、選手たちも実感しているという。

「齋藤さんからは、『エスパルスはいつも夏の成績はいいけど、(関東や関西のチームに身体つきで抜かれる)冬はフィジカル面で当たり負けしていた』と聞かされていました。クラブでの週2回の食事で食べている内容や量は、家庭でも親と相談して同じように食べるようにしたので、御飯とおかずの量は本当に多くなりました。みんな、身体つきがよくなったと思います」(川本主将)

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