2016.11.14

J2最下位のツエーゲン金沢。
横浜FC戦の勝ち点1に希望は見えたか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 2トップの一角を担う中美もまた、「ここ数試合は、毎試合いい試合をしているが、点が決まらない」と言って嘆いた。

 確かに、横浜FC戦を見る限り、内容は決して悪くない。数字のうえではJ1昇格プレーオフ進出の可能性を残していた8位の横浜FCを相手にしても、まったく見劣るところはなかった。

 にもかかわらず、金沢はなかなか苦境から脱することができないでいる。その最大の要因は、やはりスタートダッシュの失敗。シーズン序盤の出遅れが大きく響いている。

 今季の金沢は、開幕戦でV・ファーレン長崎に敗れたのを皮切りに、序盤10試合を8敗2分けと大きく負け越した。

 以後の成績を10試合ごとに区切ると、3勝3敗4分け、2勝4敗4分け、3勝4敗3分けと、大きな落ち込みはなかっただけに、序盤10試合の成績がいかに痛かったかが、よくわかる。

 昨季の金沢は昇格1年目にして、一時は首位に立つなど、J2を大いに盛り上げた。最終順位は12位にとどまったが、"ルーキーイヤー"としては十分な結果に見えた。

 そして迎えた今季、金沢はJ1でもプレー経験がある選手を補強し、期待膨らむ2年目のシーズンに臨んだ。