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残留か、降格か。ヴァンフォーレは
「アラフォーたち」に最終戦を託す (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 もちろん、三竿のフリーキックは称賛されるべきものだったが、何度かあったカウンターの機会をモノにできなかったのは痛恨だったし、先制点を奪われた後の戦い方にも問題があった。湘南が引き気味になったこともあり、ボールを持てる時間が増えたなか、ポゼッションの質は高まらず、相手の守備を崩すための方法論を最後まで打ち出せなかった。

「それは1年通しての課題だった」と振り返るのは、守護神のGK河田晃兵だ。

「精度を上げてマイボールの時間を増やす必要があったけど、それはこの試合だけの課題ではない。そこが、もうちょっとできるようにならないと......」

 最後方からチームを支え続けてきた者として、守る時間が長かった今季の戦いに対して、思うところはあるのだろう。

 振り返れば今季の甲府は、開幕戦こそ神戸に勝利を収めたものの、その後は結果を出せずに1stステージは17位に沈む。加えてチームの得点源だったFWクリスティアーノが1stステージ終了後に柏レイソルに移籍したことで、2ndステージはさらなる低迷も予想された。

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