大阪桐蔭は野球だけじゃない。日本一を目指すサッカー部の大きな円陣 (4ページ目)
3年生の集大成となる選手権予選は、今夏のインターハイ予選のリベンジの場でもある。7度目のインターハイ出場をかけた大阪予選の準々決勝で、野球部のライバルでもある履正社と対戦し、0-1で敗退。前線からのプレスを受けてボールを失い、「先に点を取られないサッカー」を実践できずに涙を呑んだ。
永野監督はその敗因を「先制されると彼らのよさが出ないということもありますが、それを跳ね返すくらいサッカーの精度を上げないと全国には届かないということですね」と振り返った。まして、大阪桐蔭にとって選手権予選は、2008年以来優勝がない「鬼門」にもなっている。
「選手権出場は、高校サッカー部にとって最大の目標。インターハイ予選と比べて各チームがしっかりと分析をしてきますから、より厳しい戦いを強いられます。初戦は公立高の布施高校さんなんですが、ウチは公立高との相性が悪いんですよ。相手は抽選が決まったときから戦術を練ってきますし、周囲も選手たちも『当然、大阪桐蔭が勝つ』と思ってしまっているのかもしれません。
そういう油断や慢心をなくして予選をひとうひとつ勝ち上がっていきたい。そして、選手権に出場するだけじゃなく、日本一を目指す戦いをしていきたいと思います」
強豪が揃う大阪予選を制して2度目の選手権出場を果たし、「大阪桐蔭にサッカー部あり」と全国に知らしめることができるか。大阪桐蔭イレブンの戦いは10月23日に幕を開ける。
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