大阪桐蔭は野球だけじゃない。
日本一を目指すサッカー部の大きな円陣 (3ページ目)
そんな意識を共有するためにチームの結束力を重視し、ランニングではすべての選手が動きを揃え、練習後は大きな円陣を組んで校歌を熱唱する。気を抜いてそれをサボった選手には監督からの熱いゲキが飛ぶ。
甲子園で勝利した野球部さながらに、練習後は校歌を熱唱 だが、厳しいだけではない。「ナイスプレー!」「ドンマイ! 次いこう!」など、選手たちは互いにプレーを褒め合い、ミスがあってもそれをポジティブな言葉でカバー。笑顔の耐えない練習は熱気に満ち溢れていた。
「選手たちには、『心』の部分を大切にしてもらいたいんです。全員が気持ちを高く保つことができれば、チーム全体の力になる。だから、ミスによって下を向いたり、適当なことをしたりするのが一番よくないと常に言い聞かせています」
監督の信念は選手たちにもしっかり浸透している。主将を務める神崎大雅選手も、今のチームについて「前向きで、しっかり戦術眼を持った選手が多い」と評価する。
「僕たちのサッカーは、粘り強い守備から、しっかり攻撃を仕掛けること。先に点を取られないように、試合中も選手同士でたくさん声を掛け合っています。選手権(全国高校サッカー選手権大会)の予選ではそれを貫いて全国に行きたいです」
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