リオ五輪「選ばれなかった」このU-23選手がJ1で大暴れ (3ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 2人目は、アビスパ福岡のFW金森健志(22歳)だ。

「博多のネイマール」という異名のとおり、左サイドからのドリブル突破が武器で、フィニッシュワークにも優れたアタッカーだ。2014年1月の手倉森ジャパン初期メンバーで、2015年3月のアジア1次予選では落選したが、福岡でコンスタントに出場機会を得ると、再び招集されるようになり、同7月に行なわれた親善試合のコスタリカ戦では、代表初ゴールを叩き込んでいる。

 シュートのうまさはJリーグでも発揮されている。例えば、結果的に川崎フロンターレのファーストステージ優勝を阻むきっかけとなった、6月18日の第16節。前半に迎えた2度のチャンスを、いずれも左サイドからゴール前に飛び出す形で仕留めてみせた。ゴール前に飛び出すタイミング、利き足ではない左足でもコースを突けるシュートのうまさが光ったゴールだった。

 金森にとって残念だったのは、最終予選を目前にした昨年12月末の石垣島合宿で負傷離脱してしまったことだろう。J1での実績は、メンバー入りしたMF矢島慎也(ファジアーノ岡山)やMF中島翔哉(FC東京)よりもはるかにあったが、最終予選を経験できなかったことが響いたかもしれない。

 3人目は、FC東京のMF橋本拳人(22歳)だ。

 2013年、2014年と期限付き移籍したJ2のロアッソ熊本で経験を積み、2015年に復帰したFC東京では、シーズン終盤になってインサイドハーフのレギュラーを獲得。今季はシーズン開幕からコンスタントに出場機会を得ている。

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