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日本代表入りも。FCソウル・髙萩洋次郎、
韓国仕込みの「力強さ」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki  山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 5月18日に行なわれたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・決勝トーナメント1回戦。FCソウル(韓国)と対戦した浦和レッズは、ホームでの第1戦を1-0で勝利した。準々決勝進出へ向けて、大きな先勝である。

激しいプレーで存在感を示したFCソウルの髙萩洋次郎激しいプレーで存在感を示したFCソウルの髙萩洋次郎 しかし、試合内容はというと、浦和はかなりの劣勢を強いられた。それなりに攻めてはいたが、作り出した決定機は少なく、逆に危ういピンチを数多く迎えた。

 特に試合終盤は、ソウルが猛攻を仕掛けた。ロングボールを主体に、一度はね返されてもセカンドボールを拾い、連続攻撃で浦和を押し込む。ソウルの力強い攻撃を前に、浦和はゴール前で耐えるしかなかった。

 そんなソウルの迫力ある攻撃の中心には、ひとりの日本人MFがいた――。「背番号2」を背負ってプレーした、髙萩洋次郎である。

 サンフレッチェ広島のユースチームで育った髙萩は、トップチームに昇格後の2003年4月、当時のJ2最年少出場記録となる16歳8ヶ月3日でリーグ戦デビュー。以後、愛媛FCに期限付き移籍した1シーズン(2006年)を挟み、2014年まで広島でプレーし続けた。2012年~2013年の広島J1連覇にも、主力選手として大きく貢献している。

 日本でプレーしていた当時の髙萩の印象は、ひと言で言えば「優雅」。無駄なく流麗に動き、それでいて相手の急所を一発で突くような鋭いパスを出す――。それが、10代のころから変わらぬ髙萩の特徴だった。

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