監督交代で4連勝。柏レイソルの強さは「日本のアトレティコ」か (2ページ目)
そして迎えた神戸戦。かつて柏に数多くのタイトルをもたらしたネルシーニョとの試合は、一つの試練と言えた。
「まずは(柏の中盤の)パスの出どころを潰すことを考えましたね。トリプルボランチで相手の中盤に圧力をかけ、奪ってからのカウンター。前線は3枚並べて中央を攻めた上で、両サイドバックを上げ、幅を使った攻撃を狙っていました」
ネルシーニョは柏対策を語った。優勢に立ったのは神戸の方だった。
柏は思うようにパスをつなげない。変則的な3-4-3でスタートするも、神戸の右FWに入ったペドロ・ジュニオールに対応するため、左ワイドの山中亮輔がポジションを一つ後ろに落とさざるを得ず、しばしば4バックの形になる。そこで右ワイドの伊東純也のスピードを活かそうとするが、攻撃は単発に終わった。
「前半はなかなか(前線まで)ボールが出てこなかった」(武富孝介)
「(守備は)苦しいところを耐えられた」(鎌田次郎)
ネルシーニョの術中にはまりかけていたが、 柏は1本のFKで切り抜ける。前半15分だった。DFがクリアしきれず、GKも目測を誤る僥倖(ぎょうこう)はあったが、山中の左足キックが先制点を生む。
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