2016.05.02

監督交代で4連勝。柏レイソルの強さは「日本のアトレティコ」か

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

平均年齢約22歳と大幅に若返った柏レイソルの先発メンバー 試合後の会見では、最後に「古巣、レイソルと戦った印象を教えてください」という質問が出た。

「私のチームの質問をしてください」

 ヴィッセル神戸のネルシーニョ監督は不快感を滲ませながら答えると、憤然と席を立った。2-0と完敗。”敗戦を憎む”指揮官だけに、屈辱に耐えきれなかったのだろう。

 ところで、柏レイソルの躍進は本物なのだろうか?

 柏は今シーズン開幕前から落ち着きを欠いていた。吉田達磨監督が突然解任され、主力選手の多くが移籍。新監督に就任したミルトン・メンデスは素人同然で、選手たちの混乱は日々増した。そして第3節のジュビロ磐田戦終了後、メンデス監督は2敗1分けで退任(実質は成績不振による解任)。ヘッドコーチだった下平隆宏が急遽、監督に昇格することになったが、不安は拭えなかった。

 しかし、下平体制で混乱は収束する。アルビレックス新潟、サガン鳥栖に引き分けた後、FC東京、ガンバ大阪、鹿島アントラーズと上位を相手に無失点で3連勝。ナビスコカップ2試合を含めて無敗というV字回復で、選手たちの表情に生気が戻った。