J1序盤戦で目にとまった、今季ブレイクしそうな「4人」

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 W杯アジア2次予選が行なわれたため、一時中断となっていたJ1リーグが今週末(4月1日、2日)再開される。

 J1の中断期間の3月23日にはナビスコカップも開幕し、いよいよ本格的に新しいシーズンが始まった印象だ。ここから先、5月いっぱいは中断期間が挟まることもなく、J1はリーグ戦が進んでいくことになる。

 そこでリーグ戦再開を前に、今季J1でのブレイク候補を探ってみたい。

 まずは、昨季のJ1王者、サンフレッチェ広島のMF茶島雄介(ちゃじま・ゆうすけ)である。

 彼がその名を一躍知られるきっかけとなったのは、昨年のクラブW杯。広島は大会初戦で立て続けにふたり(MF野津田岳人とMF柴﨑晃成)、しかも同じ2列目のポジションの選手を負傷で失った。そんな緊急事態にあって、森保一監督が抜擢したのが茶島だった。

 茶島の昨季J1での出場試合数はわずかに3。ほとんど実績のなかった24歳は、しかし、クラブ世界一を争う大舞台で、鋭いドリブルや急所を突くパスを披露した。結局、3位決定戦までの3試合に先発出場し、広島の3位に大きく貢献した。

 今季の茶島は、J1で先発出場1試合、途中出場2試合と、まだ絶対的な地位を確立してはいない。だが、実際のプレーを見れば、調子は上々。キレのいいドリブルを見せている。

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