2016.03.18

広島、G大阪、浦和、FC東京。二兎を追えるACL出場クラブはどこ?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

 だが、先発出場した全選手の内訳(3試合以上に先発した選手と、4試合以上に先発した選手の数)をみると、さらに広島の狙いがはっきりと浮かび上がってくる。

■広島  3試合以上15人 4試合以上7人
■ガンバ 3試合以上13人 4試合以上9人
■浦和  3試合以上13人 4試合以上11人
■FC東京 3試合以上12人 4試合以上11人

 広島は3試合以上先発している選手では14クラブ中最多だが、4試合以上に先発している選手となると、一番少ない。つまり、特定の選手だけが多くの試合に出るのではなく、均等に負担(出場試合)を分け合っている様子がうかがえる。

 しかも、3試合に先発した7選手のうち、水本裕貴、丸谷拓也、清水航平、浅野拓磨はすべてACL、ミキッチ、柴﨑晃誠、佐藤寿人はすべてJ1と、完全に区別して使い分けられている。また、野津田岳人(2試合先発、1試合途中出場)、皆川佑介(1試合先発、2試合途中出場)にしても、出場試合はすべてACLである。

 要するに、11人が丸ごと入れ替わるわけではないとはいえ、おおよそACL用とJ1用の2チームを編成し、それぞれを使い分ける「ターンオーバー制」に近いイメージで戦っているのが、広島である。

 一方、それとは対照的なのがFC東京だ。

 6試合で先発出場18人というのは、4クラブ中最少なのだが、4試合以上に先発した選手となると11人で最多タイ。加えて、全6試合に先発している選手が4人もいるのは、FC東京だけだ(広島と浦和は2人。ガンバは3人)。つまり、出場するメンバーをある程度絞り、「常にベストメンバー」に近い形で選手を揃えていることが分かる。