2016.03.08

レッズ撃破のジュビロ「たまに勝って喜ぶチームになりたくない」

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 J1ファーストステージ第2節。開幕2週目にして、早くも波乱が起きた。

 昨季J1年間勝ち点2位(年間順位3位)の浦和レッズのホームに乗り込んだのは、昨季J2で2位となり、J1に昇格したばかりのジュビロ磐田。当然、浦和有利の見方が大勢だったはずだが、しかし、勝ち点3を手にしたのは、磐田だった。

「格上」の浦和レッズを2-1で下したジュビロ磐田 90分間を通じて、より長い時間ボールを保持していたのは、浦和のほうだ。低い位置からでもショートパスをつないで攻撃を組み立てるのが持ち味の浦和は、いつものスタイルでゴールに向かおうとした。

 ところが、いつになくパス回しはギクシャクとし、スムーズにボールが動かない。磐田の守備網に手を焼いているのは明らかだった。

 磐田は、積極的なプレッシングで前からボールを奪いにいくわけではなく、だからといって、ラインを下げてゴール前だけを固めるわけでもなかった。名波浩監督から、「高いラインを保ちつつ、飛び込まない。プレスバックやスライド、コンパクトなフィールドサイズを保って、90分戦っていこう」との策を授けられた選手たちは、指示どおり、高い位置にコンパクトな守備ブロックを作り、とにかくじっと我慢した。

 そして、浦和のパス回しに少しでもモタつきが見えたら、襲い掛かる。「自分たちが(プレッシングを)仕掛けられるときはボールを奪いにいく。もしくは、相手のミスや、ミスになりそうなシーンでは積極的に仕掛けていこう」。そんな指揮官の狙いを、磐田の選手はピッチ上で実践してみせた。