ジュビロ磐田、話題の高卒ルーキー・小川航基は「本物」か (4ページ目)

  • 望月文夫●文・撮影 text&photo by Mochizuki Fumio

 清水戦のゴールで一躍ヒーローとなった小川。以降、各メディアで大きな話題になっている。そうした状況には、「あまりチヤホヤすると勘違いする選手もいる。小川も、あくまでも新人選手のひとり。短い出場時間でゴールを決めたことは素晴らしいが、まだ1点取っただけ」と、クラブ幹部は心配するが、一方で「華のある選手であることは間違いない。ゆっくりと時間をかけて育てていきたい」と、小川への期待も膨らむ。

「今季、開幕戦の先発出場が目標。そして、2020年の東京五輪は、自分を世界に知ってもらうチャンスだと思っている」

 当面の目標について、小川はそう語ったが、気の早いメディアでは、4年後ではなく、「飛び級による今夏のリオ五輪出場もある」と報じた。すると、小川自身、「そういう目標があると、自分が成長できてありがたい」とまんざらでもない様子を見せた。

 小川は、自分へのプレッシャーを力に変えていくタイプのようだ。それでもし、自身が目標とする開幕先発の座を勝ち取れば、今夏のリオ五輪出場も決して夢ではないかもしれない。それだけの期待を抱かせる“大型ルーキー”であることは間違いない。

Jリーグ記事一覧>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る