2015.12.22

名将への階段を昇るサンフレッチェ・森保一監督のマネジメント術

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 今季J1を制したサンフレッチェ広島の充実ぶりが、あらためて示された表彰式だった。

 12月21日、2015Jリーグアウォーズが行なわれ、最優秀選手賞に広島のキャプテン、MF青山敏弘が選ばれた。その他にも、ベストイレブンには青山に加え、DF塩谷司、FWドウグラスが、またベストヤングプレーヤー賞にはFW浅野拓磨が選ばれており、ベストイレブンの3名選出は、クラブ別ではもちろん最多である。

日本代表のハリルホジッチ監督から記念品を受け取る森保一監督 こうして各選手が個人賞を受けているのを見ると、広島がJ1で突出した戦力を備えていたかのようにも感じるが、決してそんなことはない。

 広島で主力として活躍しながら、移籍によってクラブを離れたGK西川周作、DF槙野智章(いずれも浦和レッズ)が、ベストイレブンに名を連ねていたことは象徴的だが、むしろ広島はここ数年、毎年のように中軸となる選手を失ってきた。

 それにもかかわらず、今季J1優勝を果たし、こうして多くの選手が表彰を受けることのできる理由としては、やはり指揮官の存在が見逃せない。

 言うまでもなく、森保一監督である。