イラン戦で判明。日本代表の最大の課題は「パススピード」
日本代表は10月15日に行なわれたW杯アジア2次予選で、シリアに3-0で勝利。この結果で日本は勝ち点を10に伸ばし(3勝1分け)、グループEの1位・シリアに勝ち点で2差に迫った(試合数は4勝1敗のシリアがひとつ多い)。
W杯2次予選のシリア戦に続き、親善試合でイランと戦った日本代表 photo by Getty Images E組3位のシンガポールも勝ち点10(3勝1敗1分け)につけるため、楽観視はできないものの、日本代表はW杯アジア2次予選の初戦でシンガポールに引き分けたつまずきを取り戻しつつある。
※2次予選各8組の1位と、各組2位の成績上位4カ国がW杯アジア最終予選に出場できる。
シリア戦後、日本は最終予選で対戦する可能性があるイラン代表(現在2次予選D組2位)と10月18日にテストマッチを行ない1-1で引き分けたが、この試合で現在の代表チームの課題が浮き彫りになった。それがパススピードだ。
イラン戦での日本代表はパスのボール速度が遅く、そのため相手に寄せられてプレッシャーを受けて慌てるシーンが多く見られた。
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著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。