ガンバ遠藤&宇佐美が逆襲宣言「今年も全部のタイトルを獲る!」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Nikkan sports

 9月のW杯アジア予選に臨んだ日本代表でも、宇佐美は「点をとってやる!」という気持ちが強過ぎて、空回りした。香川真司をはじめ、本田圭佑、岡崎慎司ら海外組がしっかりとゴールを決める一方で、うまく結果をモノにできない自分に悔しさをにじませた。

「海外組は、しっかり(ゴールを)決めている。その差を埋めて、精度を高めないと(代表で)生き残れない」

 だが、この鹿島戦では、まるで呪縛から解き放たれたように、積極的なプレーを見せた。1点目は、FWパトリックとのワンツーからドリブルで仕掛けて、相手DFのチェックを冷静にかわして、ファインゴールをゲット。2点目は、再びパトリックから受けたボールを右サイドから切れ込んで決めた。

「1点目は、個の力で決められたゴール。2点目は、仕掛け直した末の(相手DFに当たっての)ラッキーな形だった。でも、それがゴールにつながってよかった。(この2得点には)すごく手応えを感じています。自分らしい突破で決められたゴール、アイデアを重ねてきた中で生まれたゴールと、これからにつながるゴールだったと思います」

 サイドのプレーに悩み苦しみ、ミスを繰り返してきた宇佐美。だが、ついに"エース"が長いトンネルから抜け出した。これは、ガンバにとって、極めて大きな意味を持つ。

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