第2ステージ開幕直前。新助っ人外国人の「あたり」「はずれ」 (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 もうひとり、ここで取り上げておきたい助っ人新外国人は、湘南ベルマーレでセンターバックを務めているアンドレ・バイア(31歳)だ。

 アンドレ・バイアはブラジル時代、フラメンゴやパルメイラスといった名門クラブでプレーした経験を持ち、オランダの強豪フェイエノールトでも7シーズンにわたって活躍した、隠れたビッグネーム。ファーストステージでは的確なポジショニングと粘り強い守備を武器に、地味ながら安定したパフォーマンスを見せて高い評価を集めた。

 ここまでの出場時間も、チームトップ(GKのぞく)のMF菊池大介の1481分に次ぐ1440分と、早くもチームに欠かせない存在となっている。セカンドステージもこのベテラン助っ人DFのパフォーマンスが、ベルマーレの浮沈のカギを握っていることは間違いなさそうだ。

 その他、チームの不振によってその活躍ぶりにスポットが当たらないものの、清水エスパルスのFWピーター・ウタカ(31歳・ナイジェリア)、松本山雅FCのFWオビナ(32歳・ブラジル)も、いわゆる「あたり新外国人」に数えられる。いずれもセカンドステージでの巻き返しが期待されるチームだけに、今後の活躍が期待される。

 一方、わずか数ヶ月で期待外れの烙印を押された新助っ人外国人もいる。たとえば、開幕間もなく戦力外となってチームを去ったふたりのブラジル人、ヴァンフォーレ甲府のMFブルーノ・ジバウ(21歳)とFWウィリアム・エンリケ(23歳)がその典型だ。

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