豊田陽平「アジア杯の代表に一丸となって戦う手応えはなかった」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by AAP Images/AFLO

豊田陽平が語る新シーズンと日本代表(後編)

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 今年1月、ハビエル・アギーレ監督率いる日本代表は、連覇を懸けてアジアカップ(オーストラリア)に挑んでいる。その結果は惨憺たるものだった。決勝トーナメント1回戦で、伏兵UAEに敗れて姿を消している。

 代表に選出された豊田陽平はパレスチナ戦、UAE戦に交代出場したものの得点はなし、苦悶するだけで終わった。

 アジア杯UAE戦に途中出場した豊田陽平 アジア杯UAE戦に途中出場した豊田陽平「結局のところ自分は国内の選手で、海外でプレイする選手に自分の良さを伝えられていなかったんだと思います」

 彼はそう言って、大会を訥々(とつとつ)と振り返る。

「Jリーグで対戦している選手たちは、自分の強みを分かってくれています。例えば宏介(太田)は、どこでクロスが欲しいのか、狙いを分かってくれていました。でも代表練習だけでは、海外組の選手になかなか理解してもらえず、デメリットになっていましたね。自分としては強みを発揮して代表に選ばれているというのがあるから、例えばファーで決めるのが得意なのにニアだけにこだわる、というのは違う気がしました。それで選ばれたわけではないですから」

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