日程のせいではない。日本がACLで勝てない決定的理由
アジアのクラブ王者を争うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が開幕している。
2月24日。Jリーグ三冠のガンバ大阪は、本拠地で中国スーパーリーグ3位だった広州富力と対戦。下馬評の高かったガンバだが、0-2と無残な結果に終わった。試合序盤、ハーフライン付近でのボールロストからカウンターを食らう。守備の態勢が誰も取れておらず、モロッコ代表FWアブデラザク・ハムダラーに持ち込まれると、ずるずるラインを下げ、5人がかりでも止められずに失点。ポゼッションの硬直化、攻撃時の守備意識の欠如、単純な守備強度の低さ......Jリーグクラブの負け方の典型だった。
ウェスタン・シドニーに先制され呆然とする鹿島の選手たち「ACLは日本では軽視されている。特に決勝トーナメントに入ると、他のクラブは国内リーグの日程が考慮されて万全の状態で挑めるけど、日本ではJリーグの日程は調整されない」
過去にACLを戦ったJリーガーはこんな苦言を呈してきたが、それだけが問題ではないだろう。
JリーグのクラブがACLで頂点に立ったのは、2008年のガンバ大阪が最後だ。その後はファイナリストすらいない。2013年の柏レイソルのベスト4が最高位である。
なぜ勝てなくなったのか?
1 / 4