2015.02.26

札幌・バルバ監督が語る「スペインリーグ八百長の背景」

  • 木村元彦●文・写真 text & photo by Kimura Yukihiko

 コンサドーレ札幌・バルバリッチ監督のインタビューを引き続き、お届けする。前編では、日本代表新監督の最有力に挙げられているハリルホジッチについて、語ってくれた。後編では、スペインリーグを震撼させ、日本にまで影響を及ぼした、かの国の八百長問題について触れている。バルバリッチも現役生活を長くスペインで過ごしたこともあり、一家言あるという。

 さらには、元日本代表MF稲本潤一が加入し、Jリーグ開幕を控えて意気上がる自身のチーム、コンサドーレ札幌について話をしてもらった。

前編はこちら>

昨年夏にJ2コンサドーレ札幌監督に就任した バルバリッチ。今季は上位躍進が期待される

――(ハリルホジッチの件に続いて)次に聞きたいのが、スペインを揺るがして、日本にも影響を及ぼしたリーガの八百長問題。これは以前から指摘されていたのでしょうか?

「私がスペインでプレーしたのは1989年から1997年まで。当時はまだ、サッカーにそれほどお金がつぎ込まれていない時代でした。クラブの年間バジェット(予算)も非常に少なかったです。私は今回、あのような問題が起こったことについて驚いているが、マーケットが肥大していったことも影響していると思う。

 今、スペインリーグの1部では放映権料の分配金が、一番少ないチームでも年間に約20億円もらえる。これを2部に落ちることを考えると、作られた試合を持ちかけるのが、安い投資と考える人物が出てきたのかもしれない。

 私の現役時代には、このようなことを聞いたことがある。AとBが残留争いをしている。AとCというチームが試合をするときには、BがCに対してプレミアムの勝利給を払うというもの。そのような行為が当時許されていたわけではないですが、私はそれを何回か聞いたことがあるんです。

 実際に金銭が贈られたかどうかは別として。当時はサッカー賭博というのものもなかったから、どこかを負けさせるように、手を抜かせるために金を払ったというわけではなくて、そのチームに勝ってほしいから、モチベーションを上げるために金を払うということであったと思います」