2014.08.01

ドイツの「走るサッカー」はJでは10年前から当たり前

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 7月30日に第24節が終了した今季のJ2。全42節の折り返し地点をすでに過ぎているが、J1への昇格争いは湘南が驚異的なペースで独走を続けている。

 開幕戦からの14連勝で瞬く間に独走態勢を築いた湘南は、初黒星を喫した後も8連勝と他を寄せつけない。第24節の福岡戦に引き分け、再び連勝はストップしたものの、ここまでの成績は22勝1敗1分けで勝ち点67。2位松本に勝ち点17、3位磐田には同21の差をつけて、悠々と首位を走っている。

J2で首位を独走している湘南ベルマーレ photo by Getty Images そんな湘南の快進撃を支えているのが、豊富な運動量とすばやい攻守の切り替え。技術的なミスは決して少なくないのだが、「よく走る」ことで他を圧倒している。

 思えば、先のワールドカップ・ブラジル大会でも「よく走る」チームの健闘が目立った。

 たとえば、チリやメキシコは高い位置から積極的にプレスを仕掛け、ボールを奪い、そのままの勢いで一気に攻める。相手陣内で攻守を続ける戦いぶりは湘南に通じるものだ。

 何より4度目の優勝を果たしたドイツが、「よく走る」チームの代表である。

 ピッチ上の選手が足を止めることなく、相手にプレスをかけ、ボールを奪ったら次々にスペースへと飛び出していく。圧倒的な運動量の差で地元ブラジルを蹂躙した準決勝などは、その最たる例だろう。