J1開幕! プロが予想する優勝候補は、川崎Fと柏 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Fujita Masato

西部謙司氏
(サッカージャーナリスト)

優勝 浦和レッズ
2位 サンフレッチェ広島
3位 セレッソ大阪

 昨年、ある雑誌の順位予想で、横浜F・マリノスを優勝チームに挙げた。その理由は、ACLに出場しなくて、前年(2012年)のリーグ戦の順位がいちばん上(4位)のチームが有利だと思ったから。実際、F・マリノスは最後まで優勝争いを演じて(結果は2位)、自分の予想も的中しそうだった。今年も同じスタンスで予想するならば、昨季5位の鹿島アントラーズになるけれども、鹿島はFW大迫勇也が抜けて、際立った補強もしていない。そうすると、さすがに厳しいと思うので、優勝は昨季6位の浦和レッズに。

 では、2位がアントラーズかというと、そこは単純な話ではなくて、チームとして最も安定感のあるサンフレッチェ広島。レッズに移籍したGK西川周作の穴も、ベガルタ仙台から林卓人を獲得して埋めた。ガクッと落ちる要素も少ない。3位は、フォルランが加入して、ACLでも躍進が期待できるセレッソ大阪。ダークホースは、川崎フロンターレ、J2から昇格してきたガンバ大阪あたりか。

 以上、識者7人の予想では、川崎フロンターレと柏レイソルが、それぞれふたりの識者が優勝に推してトップ。3位までに名前を挙げたチームでは、サンフレッチェ広島が6票と最も多く、レイソルが4票で続き、次いでフロンターレ、セレッソ大阪、浦和レッズの3票だった。こうしてみると、優勝の行方はサンフレッチェ、レイソル、フロンターレ、セレッソ、レッズと「5強」の争いになりそうだが、はたしてどうなるか。今季も熾烈な争いが繰り広げられそうなJリーグの戦いを楽しみたい。

2014年Jリーグ優勝予想(前編)を読む>

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