識者がJ1優勝チームを大胆予想。広島の3連覇はない!? (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sano Miki

田中 誠氏
(解説者/元日本代表、ジュビロ磐田、アビスパ福岡など)

優勝 川崎フロンターレ
2位 サンフレッチェ広島
3位 セレッソ大阪

 優勝は、川崎フロンターレ。風間八宏監督になって3年目、監督の目指すサッカーが浸透して、選手たちも監督が求めるコンセプトに適(かな)った動きができるようになってきた。昨年末、指導者講習でフロンターレの練習を見させてもらったときに、サッカーの質、個人の能力が上がっていることも実感した。そうした縁もあって、フロンターレの初タイトル獲得を期待したい。

 実際、攻撃力の高さに定評があるフロンターレは今季、守備力アップも見込める。昨季は出場19試合に止まったDFジェシがフル稼働できそうだし、栃木SCからMFパウリーニョを獲得できたのも大きい。ボール奪取能力に長(た)けていて、中盤の"潰し役"として大いに力を発揮しそう。そんなパウリーニョが高い位置で相手の攻撃の芽を摘むことができれば、自慢の攻撃の破壊力もさらに増すだろう。

 2位は、サンフレッチェ広島。ずっとやっているサッカーは変わらないけれども、年々成長を遂げている。非常に成熟したサッカーをしていて、今季は若手選手も育って選手層が増した。円熟期を迎えている選手も多く、大崩れすることは考えられない。

 3位は、有望な若手選手がそろい、日々進歩し続けているセレッソ大阪。そこに、ウルグアイ代表のFWフォルランが加入。一流選手のプレイを間近で見て、肌で感じることで、若い選手はよりレベルアップできる。自分も若い頃は、ドゥンガら世界トップレベルの選手と一緒にプレイをして成長できた。そうした相乗効果もあって、上位争いに加わってきそう。

 あと、3年前のチャンピオンチームだから、ダークホースと呼ぶには相応しくないかもしれないが、昨季10位から大きく躍進しそうなのが柏レイソル。攻守のバランスが非常にとれているチームで、今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場しないので、優勝争いに加わってきてもおかしくない。

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