本田圭佑のプレーに自信とリズムをもたらしている3つの要素 (4ページ目)

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 この先、本田が90分フル出場を続けるようになると、コンディションの問題も出てくる。CSKAモスクワ時代よりもはるかに注目度が高いなかで、日本のメディアも多く、新しい環境で精神的な疲れもあると思う。そうした時のケガや体調不良には十分注意をしなくてはいけないだろう。

 次の段階で本田に必要になるのは、繰り返しになるがリーグ戦で「点を取ること」だ。FKを蹴るチャンスも今後あるはずだ。2月8日にはナポリ戦があり、ここが上位との初めての試合になる。

 今後も、3月のユベントス戦、5月のミラノダービー(インテル戦)などのビッグマッチでどれだけアピールできるか。そうした試合は、イタリア全土はもちろん、欧州全体が注目することになる。だからこそ、そこで決定的な仕事ができるかどうか。それが非常に大きなポイントになってくる。本田のさらなる活躍に期待したい。

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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