本田圭佑のプレーに自信とリズムをもたらしている3つの要素

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 本田圭佑がミランに移籍して約1カ月。期待値が大きく、「このぐらいは当たり前。もっとやってもらわないと困る」という立ち位置に本田はいる。現地イタリアでもメディアにあれだけ取り上げられて、注目度は高く、プレッシャーはかかっていると思う。

 本田自身「10番を付けることで自分にプレッシャーをかけている」という表現をしていたが、彼はそういうことをすべて分かったうえで、非常に落ち着いて、自分を見失わないで、いろんなことに対応しようとしているし、対応できている。

アウェーのカリアリ戦で90分フル出場した本田圭佑アウェーのカリアリ戦で90分フル出場した本田圭佑 だからこそ非常にスムーズにチームに入っているし、26日のカリアリ戦でアシストを決めるなど、ミランにいることに違和感がほとんどないと言っていいだろう。

1■平常心でいることの重要性

 なぜそれができるかといえば、彼が「平常心」を保ち続けていることが挙げられる。難しい状況下で、冷静に、自分の置かれている立場、やるべきこと、やらなくてはいけないことを整理できているし、混乱していない。

 移籍直後は、ミランであっても、Jリーグであっても、自分の欲しいタイミングでボールが来ないものだ。チームメイトの特徴もよく分からないし、自分のことを周囲がどこまで理解してくれているかも分からない。試合中に自分を見失ってしまうと、自分の良さも分からなくなる。そうすると、自信を失っていく。そうした負のスパイラルに陥りかねない。コンディションはよくても、新しいチームで自分のリズムでプレーできなくなることは十分ありうる。よく「新戦力がまだフィットしていない」と言われるのは、そういうことだ。

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プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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