柏対鳥栖で「東アジア組」が激突。
代表入りへアピールできたのは誰か? (3ページ目)
「トヨくん(豊田)と代表で練習を一緒にやって動きを見ていたので、それを頭に入れて対応できた。ファールをもらいにくるようなFWではないので、まずは当たり負けないようにした」
この日、豊田をターゲットにしてロングボールを入れてくる鳥栖に対し、威力を発揮したのが鈴木の高さだった。ネルシーニョ監督が「大輔は上(ヘディング)も下(足元)もよかったが、特に上でシャットアウトしてくれた」と称賛したように、鈴木は星稜高校の先輩でもある豊田にヘディング勝負でしっかりと競り勝っていた。
そのうえ、出足のいいパスカットから自らボールを運び、貴重な追加点にもつなげている。ゴールを決めた工藤が「大輔のインターセプトから始まって、得点までの過程がすごくいい形だった」と称える2点目のゴールシーンは、この日のふたりの活躍を象徴する。
攻守に活躍を見せた「代表コンビ」を、ネルシーニョ監督も絶賛する。
「ふたりとも代表へ行く前から質の高いプレイをキープしていたが、(東アジアカップで)ああいう経験をして帰ってくると、自信をつけて余裕が出る。1試合ごとのモチベーションも高くなっている」
鈴木が豊田を封じ、工藤が得点チャンスを確実に生かす。
8月14日のウルグアイ戦へ向け、再び日本代表入りを狙う新戦力候補の出来が、チームの勝敗に直結した試合だった。
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