2013.02.01

【Jリーグ】
若手の海外移籍続出で、岐路に立たされたJリーグのクラブ経営

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

名古屋を退団し、ドイツのニュルンベルクへの移籍が決まった金崎夢生 ヨーロッパでの冬の移籍期限(1月31日)ギリギリになって、また日本人選手の海外移籍が決まった。名古屋MF、金崎夢生のニュルンベルク(ドイツ1部)入りである。

 このところ、日本人選手の海外移籍が相次いでいる。大前元紀が清水からデュッセルドルフ(ドイツ1部)へ移籍することは、昨年のうちに発表されていたが、最近になって阿部拓馬が東京Vからアーレン(ドイツ2部)へ、永井謙佑が名古屋から、小野裕二が横浜FMから、ともにスタンダール・リエージュ(ベルギー1部)へ移籍することが決まった。そして、最後に金崎である。

 最近の若い選手は全般的に「海外志向」が強く、将来はヨーロッパでプレイしたいと望む選手は数多い。だとすれば、彼らが次々に海を渡っていくのも驚くことではない。

 たとえば、アーレン入りが決まった阿部などは、J2でプレイしていた昨年中にもこんなことを話していた。

「大学時代から海外でプレイしてみたいと思っていた。いずれはJ1で、というよりは、今でも海外への気持ちのほうが強い」

 J2とはいえ、阿部は2年連続得点ランク2位(11年16ゴール、12年18ゴール)の結果を残している選手。今季を迎えるにあたっては、当然J1クラブからも声がかかったに違いないが、そんな誘いを袖にしてドイツへ渡ることを選んだわけだ。

 また、ただ単に数が増えたというだけではない。かつて、カズこと三浦知良が27歳にしてヴェルディ川崎(現在の東京V)からセリエAのジェノアへ移籍したことを思えば、日本人選手の海外移籍は明らかに低年齢化傾向にある。