【U-19】3大会ぶりの世界へ望みつないだ薄氷のグループリーグ突破

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 赤木真二●撮影 photo by Akagi Shinji

ギリギリのところでグループリーグ突破を果たしたU-19日本代表。ギリギリのところでグループリーグ突破を果たしたU-19日本代表。 11月7日、AFCU-19選手権のグループリーグ最終戦がラスアルハイマ(UAE)で行なわれ、日本は地元UAEと0-0の引き分け。この結果、日本は通算1勝1敗1分けの勝ち点4でグループAの2位となり、決勝トーナメント(準々決勝)進出を決めた。

 かつてないほどの苦戦の連続は、終わってみれば薄氷のグループリーグ突破である。

 大会初戦、日本はいいところなくイランに0-2で敗れ、いきなりグループリーグ敗退の危機に立たされた。続くクウェート戦も1-0で勝つには勝ったが、得点はセットプレイからの1点のみ。そして、最後のUEA戦はスコアレスドロー。結果的に最悪の事態こそ避けられたものの、冷や汗ものの試合が続いている。

 苦戦の原因ははっきりしている。3試合で総得点1という数字が物語るように、得点ができないことである。

 日本は今大会、試合展開によって多少の差こそあれ、それなりにチャンスは作れている。にもかかわらず、得点できないのはフィニッシュに問題があるからだ。シュートを打つ直前のボールコントロールのミスや、シュートそのもののミスが非常に目立つ。

 UAE戦で絶好のシュートチャンスを逃した、MF矢島慎也が語る。
「(劣勢だった前半に比べて)後半はよりコンパクトな状況で守備ができたし、そこから(パスも)うまくつながる感じがあって、最後のシュートまでいけていた。正直、この試合(UAE戦)は自分が決め切れず、チームに迷惑をかけたという印象しかない」

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