2012.06.16

【Jリーグ】福田×名波が語る「優勝戦線は、こうなる!」

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 益田佑一●撮影(対談) photo by Masuda Yuichi藤田真郷●撮影(試合) photo by Fujita Masato

タイトル争いのポイントは「夏場をどう乗り切るか」と分析する福田氏(写真右)名波 個人的に期待しているジュビロも、今は“走るチーム”になっている。そういう意味では、ベガルタと一緒で、夏場の戦いでどこまで粘れるかがカギになる。そこをうまく乗り切れれば、優勝のチャンスはあると思いますけどね。

――その他のチームはいかがでしょうか?

名波 右の吉田豊、左の李記帝(リ・キジェ)と、新加入の両サイドバックがうまい具合にはまった清水エスパルスは面白いかもしれない。ゴトビ監督も2年目で、選手の特徴を把握して、メンバーのやりくりがうまくいっている。

福田 それは言えるね。ただ、1トップについては、どう見ている?

ゴドビ体制2年目の「エスパルスにも(優勝の)チャンスはある」と語る名波氏(写真左)名波 まさに問題はそこ。1トップにいい人材が落ち着けば、間違いなく上を狙えると思います。コンディションさえ良ければ、高原直泰がいいと思うんですけどね。

福田 やっぱり、そこだよね。両サイドアタッカーの大前元紀と高木俊幸はがんばっているけど(第13節終了時点で大前は4得点、高木は5得点)、真ん中にいる選手がもっと結果を出さないと、タイトルに近づくのは厳しいと思う。

名波
 あと、他のチームと言えば、ベガルタの選手に話を聞いたら「横浜F・マリノスが怖い」と言っていました。

福田 理由は?

名波 試合を決められる選手がいるし、チームとしてまとまってきたら、結構やるんじゃないか、と。

――ところで、各クラブの力が拮抗しているからこそ、優勝予想を難しくしていると思うのですが、近年、Jリーグ全体のレベルも上がっているのでしょうか?

福田
 何をもって「レベルが上がっている」と言うのか、いろいろな見方や捉え方があるだろうから、一概には言えない。例えば、資金が潤沢ではないクラブが、自分たちなりのやり方を模索して、いい結果を残そう、独自色を出そう、としているのはすごくいい傾向だと思う。ただ、代表クラスの選手がどんどん海外に飛び出して行っている現状と、海外から来る選手の実績やネームバリューを考えると、J全体のレベルが上がっているとは言い難いんじゃないかな。以前はブラジル代表だとか、アルゼンチン代表だとか、ドイツ代表だとか、そういう実績を持つ選手がたくさんプレイしていたわけだからね。